タイと私と仏教と ~タイのお寺・神社・博物館から~

タイのお寺を通して広くタイ人の信仰を研究中

バンコク国立博物館の展示品と上野で再会!そして上野大仏へ!

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お顔で迫力!の大仏様と東京博物館 日本

   

サワディーカー。@yayoiです。

 

 この記事は以前メインブログの

『タイのお寺に魅せられて』にて公開したものを

こちらのブログに転記、加筆したものです。

 メインブログはこちらです。⇓ 

www.yayoi-thainootera.net

 

 

 

  

 

東京博物館がトーハク?!

  

2017年8月に日本にちょっと長くといっても、

4か月くらいでしたが帰国していました。

ちょうど着いたころ、

日タイ修好130周年記念特別展

「タイ ~仏の国の輝き~」の展示が上野にある

東京国立博物館で行われている時で

ぎりぎりで間に合いました。

 

また数か月後にはタイに引越すのに

東京ではバンコク国立博物館の展示品が

どのように展示されているのか

興味がありました。

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タイではお寺巡りが好きになっていたものの、以前の

一時帰国では、日本のお寺や博物館で仏像をみようとは

思ったこともなく、東京博物館がトーハクと呼ばれて

いることすら知りませんでした。

 

あと数日で終わりというタイ展を一人ゆっくりと

時間をかけて見ることができました。

以前、バンコク国立博物館で見た

こちらのシュリーヴィジャヤ様式の

観音菩薩胸像もちゃんと日本にいらしていました。

日本では撮影禁止でしたが...

 

これは私がバンコク国立博物館内で

撮影したものです。(2018年6月6日撮影)

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博物館の中を歩いていると、これから来る展示の

お知らせのチラシやポスターが目につきます。

映画館で予告を見るとまた映画館に見に行きたくなる

ように、博物館もチラシを手にとると、また次の展示を

見たくなります。

その時にもらった次の展示は、特別展「運慶」でした。

 

そこで今度は「運慶」を見に行き、友人と一緒だった

ので久しぶりに上野公園内の精養軒にランチに行き、

駐車場をはさんでつい目にはいったのが、仏塔。

 

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ちょっと近寄ると上野大仏と表示も出ています。

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これまでに上野公園には子供のころから何度か来ている

のに全く存在を知りませんでした。

 

 

こんなところに大仏様!

   

そこですぐに表示の方向に行くと、いきなり

大仏様のお顔に遭遇。

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左側には表札のように上野大仏と書いてあります。

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そこは大仏山という丘の上。先ほど目に入った仏塔に

近寄ってみましたが閉まっていました。

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なぜ、こんなところにお顔だけ?とお参りして、家に

帰ってからNHKの「仏像拝観手引」という番組テキスト

を見てみました。ちょうど年末の引越の時にタイに持って

行こうとネットで買っておいてあったのです。

 

釈迦如来であるこの仏像は最初に造られたのは

江戸時代初期。

多くの災害、地震、火災をのりこえ関東大震災

頭の部分が落ちてしまったようです。

昭和15年には首から下の残った部分は軍事物資として

提供されていき、現在はお顔だけが祀られているのです。

そしてこれ以上もう落ちないということで合格祈願の

仏様として人気だそうです。

 

この大仏様の一番の大きな特徴は何といっても額の

真ん中にある大きな髪の毛である螺髪(らほつ)かも

知れません。

彫の深い端正なお顔立ちです。

 

 

海外で感じた強い縁!

 

実は東京博物館に行くようになった理由は

もう1つありました。

 

私はしばらく日本から離れて住んでいて、

同じ日本人同士が日本では出会う機会がなくても

他の国で出会って親しくなることは結構

あります。私にもそんな友達や知り合いが

増えてきました。

 

海外でお会いした日本人の中に、たまにかなり強い

不思議なご縁を感じることがあります。

レイコさんの場合がそうでした。

 

レイコさんとはソウルで知り合ったのですが、

日本人会の集まりや偶然の出会いが重なり、

ある日、たまたまゆっくりお話する機会を

得たのです。

どちらともなく、日本はどちらの出身?という話に

なり、レイコさんは葛飾区のある場所だというのです。

 

そこは私の実父の実家のある場所。他界した祖父は

そこの商店街で魚屋を営んでいました。

何気にそれをいったところ、レイコさんは

その店も祖父もご存知だというのです。

そればかりか、レイコさんのお父様がよく祖父に魚を

注文されていて、レイコさんは店の前を通るたびに、

祖父から魚の名前を教えてもらっていたとまで…

レイコさんはそれを俳句に残していらっしゃいます。

 

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レイコさんとの縁を感じると同時に、父方のお墓参りは

もう数十年行っていないことに気づき、祖父にあいさつ

に行きたいと強く思いました。

家が遠かったこともあり、私が小学校の時に祖父が他界

して以来、お墓参りも父方の親戚とのつきあいも

どんどん薄くなっていったのです。

 

そこで、その会の後に一時帰国の予定があったので

父に父方の祖先のお墓のあるお寺の場所を聞いて

すぐに参拝しました。

稲荷町という小さなお寺がたくさん集まるところの一つ

にあるお寺でした。

 

子供のころ行ったので記憶は薄れていますが、

なにか見覚えがあるような…

参拝した後、久々に上野駅まで歩くと10分の距離。

それで最近では一時帰国中に東京博物館に来る機会も

作って、そのときはちょっと早めに家を出て、

まず祖父のお墓参りをしてから博物館に

行くことにしています。

 

タイで仏教やお寺、仏像に興味を持ち始めて

最近の私は日本のお寺や仏像も興味が出てきました。

それで一次帰国の際は必ず、博物館の展示などを

チェックしておいて仏像などの展示を見に行くことが

増えました。

これも海外での不思議なご縁です。

 

 

< 上野大仏及び東京国立博物館 >

 

所在地  東京都台東区上野公園4₋8

〒    110-0007

拝観時間 0900~1500

  

 

参考図書

「仏像拝観手引」

 

ご訪問いただきありがとうございました。

@yayoi