サワディーカ。
@yayoiです。
ヒンドゥー教の神々9神が集まる交差点!(1)
の続きです。
ここからはファミリーではなく、
単独でいらっしゃる神様です。
四天王
ゲーソンプラザ4階の
屋外庭園のような所に祀られている
ラクシュミーの横にもう1つ
祀られているのは、4つのお顔を持つ
四天王です。
こちらに関しては案内板などがなく、
設置された時期など
詳しいことはわかりませんが、
四天王をネットで調べてみたら、
それぞれ守っている
神様の名前はわかりました。
東はท้าวธตรฐ (ターウタタロット)
南はท้าววิรุฬหก (ターウウィルンホック)
西はท้าววิรูปักษ์ (ターウウィル―パック)
北はท้าวกุเวร (ターウクウェーン)
です。
一方、仏教辞典で仏教の中に出てくる
四天王を調べてみました。
四天王とは仏教の世界観の中に存在する
須弥山中腹の四方を居所として
帝釈天につかえる、
須弥檀の四方に安置される4つの天で、
とあります。
写真の後ろにグランドハイアットエラワンホテルが
写っているのでそちらが南側だとすると…
北を向いているのはこちらのお顔。
南側を向いているのはこちらのお顔。
東を向いているのはこちら。
西を向いているのはこちら。
それぞれが武器を持っています。
インドラ神
「幸せと繁栄をお祈りする」
インドラ神は忉利天(とうりてん)で最も偉大で、
世界を災いから守ってくれる神様です。
忉利天とは、三十三天と漢訳され、
インド、仏教の世界観にある
須弥山の頂上にあるとされています。
ここにインドラ神は住み、その四方に峰があり、
峰ごとに八天があり、そこに先ほどの四天王がいて、
32天+インドラ神で
三十三天(三十三神)となるわけです。
1000もの目を持ち、信じるものは悪から正を
見分けるサードアイを得られ、善悪を見分け
よい行いをすれば、成功への道が開けると
されています。
☞ 大乗仏教では、インドラ神は
“ 帝釈天 ” として取り入れられています。
仏教にとりいれられてからは護法の神様となり、
アシュラと戦いこれを降し、悪行を懲らしめる
威徳ある神様です。
ブラフマー神
「人生の成功、健康と繁栄をお祈りする」
ブラフマー神は四方全体を見渡すために
4つの顔を持ち、各方角で武器やアイテムを
持っています。
人間世界と天を見守り、困難や障害を祓い、
運と成功をもたらす神様です。
帝釈天と並ぶ諸天の長である
“ 梵天 ” として取り入れられています。
この人気の神社、日本語通称エラワンの祠は、
1955年にグランドハイアットエラワンホテルを
建てた会社 The Union Of Thaihotel and Tourisumが
ホテルをオープンしたので、吉祥が増えるようにと
建てたものです。
占いで、ホテルの基底石が正しくないので、
縁起がよくないということで、
ここにブラフマー神を祀る祠と、
サーン・プラプームを建てることに
なったそうです。
ホテルのサーン・プラプームはホテルをはさんで
エラワンの祠と逆側にあります。
ここを通るだけで楽器の音が聞こえて来ます。
入り口です。
こちらに安置されているブラフマー神の像は、
彫刻家がデザインしたもので
しっくいに金を貼ったブラフマーの像を
招来したそうです。
向かって右下が入口からはいってみえる
正面のお顔です。
入り口の正面のお顔を右下として、
時計回りと逆に歩いて見えたお顔の
写真を配置してみました。
右下(正面)→ 右上→
左上(後方)→ 左下の順です。
寄進されたお布施は仏教寺院の病院に
寄付されるそうです。
訪れる人が世界中からどんどん増えています。
2009年7月撮影
2018年11月撮影
2020年3月撮影
3月に撮った写真は、旅行者が減った時期
だったのでほとんど人がいません。
タイの建物に必ずある
サーン・プラプームに祀られているのは、
四方を見渡せる
ブラフマー神が多いそうです。
前回、このエラワン祠の名称について、また
サーン・プラプームについて、
メインブログで書いたの
よろしければ、参考にお読みください。
最後になりましたが、この
ラーチャプラソン交差点に
いらっしゃる神様の
ご利益一覧表を作りました。
6番目の四天王の神社は、案内板などないので
タイ語の名称は、私が書いたものなので( )を
つけました。
< ラーチャプラソン交差点 >
タイ語 สี่แยกราชประสงค์
(シーイェークラーチャプラソン)
ย่านราชประสงค์
(ヤーンラーチャプラソン)
シーイェークとは四つ角、交差点。
ヤーンは地区を表すタイ語です。
今回の記事は、(1)(2)とも
神社の近くにある案内板を
参考にしました。
参考図書:
岩波仏教辞典
タイ文化ハンドブック(勁草書房)
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi