タイと私と仏教と ~タイのお寺・神社・博物館から~

タイのお寺を通して広くタイ人の信仰を研究中

〖タイの「市の柱」〗タイで最も大きい「市の柱」?

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サーン・ラックムアン プラジュアップキーリーカン

サワディーカー。

@yayoiです。

 

プラジュアップキーリーカン県といえば、

美しいビーチのあるフアヒンが、最も有名な

観光地かと思うのですが、私も好きなビーチで、

今までに数回訪れています。

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でも行くと、いつもフアヒン止まりで

そこから南の方へ行くことはありませんでした。

そこで、フアヒンから1時間くらい南下して行き

プラジュアップキーリーカン県の

「市の柱 」を参拝してみました。

 

 

 

 

タイで最も大きなサーン・ラックムアン?

 

このサーン・ラックムアンに関する

パンフレットがあったので、

いただいてきました。

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タイ語だけのものと、タイ語・英語・中国語・

ミャンマー語のものの2種類があり、

タイ語と英語の部分をみてみると

英語の方には、タイで最も大きく美しい”市の柱”

という表記がありました。

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確かに結構大きな敷地を有しています。

敷地内にはあちこちに木も植えられていました。

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今まで私が訪れたサーン・ラックムアンの

中でもバンコクのサーン・ラックムアンと

並んで、または敷地的にはもっと大きいと思います。

以前書いたバンコクのサーン・ラックムアンの

記事です。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

通りの反対側からみたサーン・ラックムアンの

全体の様子です。

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近寄ると少しずつ中の様子が見えてきました。

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出入口に向かいます。

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ここが入り口です。

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近寄って行きます。

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こちらのサーン・ラックムアンは

当時のプラジュアップキーリーカン県の知事である

アムヌワアイ・タイヤ―ノン氏が建てたもので、

1994年の完成後の儀式の際には、当時はまだ

王子だった現国王のKingRamaⅩが

お出ましになったとのことです。

 

従来、サーン・ラックムアンというものは、

そこにいる神様が、災害や災いを鎮めたり

とり払って、守ってくれると信じられています。

そして、地域の象徴であり、

住民の心の拠り所となるものであるから

それにふさわしく美しいものを建てようと

1年4か月の歳月と相当な予算をかけて完成させた

ものだそうです。

 

 

ロップリースタイルのプラーン

 

その美しいサーン・ラックムアンの外観を

写真を撮りながら1周してみました。

 

正面から撮りました。

階段にはナーガ(ヘビの神様)がいます。

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この正面を背にサーン・ラックムアンの

前に立つと、遠目にわずか見える青い海。

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斜めの角度から撮りました。

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また別の角度から撮ると、

サーン・ラックムアンを通して青い空が見え、

中の 「 市の柱 」が浮き出て見えます。

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1つの扉は閉じられていて、そこを外から

撮りました。

扉を閉じると、鬼がいて近寄れない感じです。

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インドのグプタ朝のスタイルを模倣したという

プラーン(仏塔)が上にあり、高さは21mです。

斜めから撮った写真を拡大してみました。

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9層のプラーンの最上部には仏像が安置されてる

そうで、残りの8層には神様たちが安置されています。

1層目の破風には月を抱くラーフ―がいます。

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階段を数段上がった高いところに作られている

サーン・ラックムアン。

建物の外に銅鑼やお線香をお供えする

場所があります。

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八角形の天井の下に安置された“市の柱”

 

鬼が開けてくれている扉から入ります。

近くで見ると愛嬌のあるお顔立ちの鬼です。

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中の全体の様子です。

天井部分は八角形になっています。

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そして、これが 「市の柱 」 です。

高さ2.74mです。

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この柱はChatu Chok(องค์จุดโชค)という名前で

毎年4月14日には儀式が行われるそうです。

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4つの頭と顔があり、シュリーヴィジャヤ様式の

彫り物が柱の周囲に施されています。

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四方にある ” 市の柱 ” をみつめる菩薩

 

このサーン・ラックムアンを四方から

守る祠が、東北、東南、西南、西北に

設置されています。

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斜めの角度から撮りました。

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この祠は菩薩の後ろ側にある扉だけが

閉められています。

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入り口には破風にサーン・ラックムアンと同様、

月を抱くラーフ―がいます。

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中には、それぞれがサーン・ラックムアンの方向を

見守るようにして菩薩が祀られています。

菩薩とは、一般的に悟りを求める者たちという

意味があります。

 

東北には阿閦如来(アシュク)如来

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東南には宝生如来

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西南には阿弥陀如来

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西北には不空成就如来

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如来とは修行を完成した者のことを

こう呼びます。

 サーン・ラックムアンの方からみる祠です。 f:id:at_yayoi:20210424130532j:plain

 

 

もう1つの守り神

 

そして、今回私が訪れた時には、

ソンクラーン(タイのお正月)用の仏像も

祀られていました。

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高台からみるサーン・ラックムアン

 

サーン・ラックムアンの周囲を一周している間に

高台になにか見えました。

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ズームして撮った写真です。

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サーン・ラックムアンを参拝した後に

ここまで登りました。

そこから見えた風景です。

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サーン・ラックムアンの部分を

トリミングしてみました。

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緑多い中にあって、南国の中の南にいるのを

感じたサーン・ラックムアンの参拝は

これで終わりです。

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<サーン・ラックムアン>

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正式名称 ศาลหลักเมืองประจวบคีรีขันธ์

          Prachuabkhirikhan City Pillar Shrine

 

所在地 1/12 ถนนพิทักษ์ชาติ ตำบล ประจวบคีรีขันธ์

    อำเภอเมืองประจวบคีรีขันธ์

    ประจวบคีรีขันธ์ 77000

    1/12 Pitak Chart Rd, Prachuap Khiri Khan,

    Mueang Prachuap Khiri Khan District,

    Prachuap Khiri Khan 77000

  

 

  

今回の記事は、

サーン・ラックムアンに置いてあった

パンフレット 及び

用語などは『岩波仏教辞典』を

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi