タイと私と仏教と ~タイのお寺・神社・博物館から~

タイのお寺を通して広くタイ人の信仰を研究中

〖タイの「市の柱」〗建て替えられて色鮮やかな市の柱

サーン・ラックムワン ジャンタブリー

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

バンコクから東へ約250kmの

所に位置するジャンタブリー県。

伝えられるところによれば、

ここにはもともと、

プンタラーイの町から

移されたタイ神社と中国神社の二つの

祠があったそうです。

 

現在は、中国神社の方は、タークシン王を

祀った祠として、一方、タイ神社の方は

市の柱の祠となっているようです。

 

木の陰にみえるのがタークシン王を祀った祠です。

 

下の写真が今回の記事の市の柱の祠です。

 

 

 

 

2つの “サーン” とは?

 

上の二つの祠は、ジャンタブリー県の中心地の

一角の、タールワン通りに面したところにあります。

 

ここは、通りをはさんで反対側には

ジャンタブリー県裁判所があります。

チャンタブリーと表記されています)

 

ちなみに、ジャンタブリー県裁判所は

タイ語では、

サーン・ジャンワットジャンタブリー

(ศาลจังหวัดจันทบุรี サーンは裁判所、

 ジャンワットは県)といいます。

 

そして、これからご紹介する

ジャンタブリー県の市の柱は、

サーン・ラックムアン・ジャンワットジャンタブリー

(ศาลหลักเมืองจังหวัดจันทบุรี ラックムアンは市の柱、

 ジャンワットは県 )で、この場合のサーンは

裁判所と同じ発音、スペルですが、

”祠” を意味します。

 

裁判所の反対側に、タールワン通りから

垂直に曲がる細い通りがあって、

この突き当りは、タークシンキャンプです。

 

基地の他に博物館などもあるようですが、

残念ながら閉まっていました。

 

この通りにある街灯ですが、

ジャンタブリー県の紋章に描かれている

ウサギが施されています。

ウサギは、タイの人々にとっても月の中にいる

イメージで、その月というのは光を放ち、

美しさを意味するものです。

 

ジャンタブリー県のいろいろなところでこの

県の紋章やうさぎをみかけました。

 

この細い通りの左側にあるのが、

タークシン王の祠、

右側にあるのが市の柱の祠です。

 

 

市の柱の祠を外から眺める

 

タールワン通りからの入り口です。

 

この祠のある敷地は塀で囲まれています。

 

祠までの間は庭の様な空間があり、

大きな木や中国の祠などがあります。

 

もとの祠は、ラテライトで作った建物で、

タークシン王がジャンタブリー県に

入った時に建てたものではないかと言われています。

建物は傷み、木に覆われていき、

荒廃していきました。

 

後に修復され、現在は、

ところどころに使われた赤、白、青の色が

空に映え、色鮮やかな祠となっています。

 

オープニングの時には、当時はまだ

王子であったKingramaⅩがお出ましに

なったそうです。

 

ちょっと違う角度から撮りました。

チャトラムックという四方形の建屋です。

高さは23.7m。

 

 

市の柱の祠の中を参拝する

 

祠の前にある、参拝客がお線香をお供えするための

大きな香炉には龍が施されています。

 

そこから階段を数段あがります。

祠の中に入ります。

 

市の柱です。

 

柱はチャヤプルックの木を使い、

高さは2m70cmで太さは80mmだそうです。

 

祠の天井の様子です。

 

扉は中国スタイルで描かれています。

 

参拝を終えたら外に出ます。

 

次回は横にあるタークシン王の祠を参拝します。

タークシン王の後ろ姿の座像(左端)と

その視線の先にある、参拝を終えた

市の柱の祠が木の間から見えます。

 

 

<サーン・ラックムアン ジャンタブリー>

 

正式名称  ศาลหลักเมือง จังหวัดจันทบุรี

       サーン・ラックムアン

       ジャンワットジャンタブリー

 

所在地  Tambon Wat Mai, Mueang Chanthaburi District,  

        Chanthaburi 22000 Thailand

 

 

今回の記事はサーン・ラックムアンに

置いてあったパンフレットなどを

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi