タイと私と仏教と ~タイのお寺・神社・博物館から~

タイのお寺を通して広くタイ人の信仰を研究中

タイで初めてのタークシン王を参拝するための祠

サーン・ソムデットプラジャウクルントンブリーマハラート

 

サワディーカー。

Luna(流転那)です。

 

前回、ジャンタブリー県にある

建物の上に帽子がのっている

特徴あるタークシン王の祠についての

記事を書きました。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

タークシン王の祠は意外によく目にするもので、

今回は、バンコクでもチャオプラヤー川の王宮とは

対岸の、トンブリー地区の寺院内にある

タークシン王の祠について記事を書こうと思います。

 

 

 

 

寺院内にある祠

 

このタークシン王の祠は

トンブリーにある、

ワット・ホンラッタナーラームという

お寺の敷地の中にあります。

 

上のGoogleMapで見ると

中央辺りの左右に見えるオレンジ色の屋根が

連なっている部分がお寺の敷地です。

お寺の敷地は、チャオプラヤーの支流の

バンコクヤイ運河を背に北西に向かって、

細長い形をしています。

その細長い形の1番運河に近いところに

祠があります。(赤丸の部分です)

 

バンコクヤイ運河です。

 

この運河は、チャオプラヤー川と逆の方向に

向うと、このブログの7番で歩いた

ワット・パークナムパーシージャルーンの

前にでる運河です。

www.yayoi-thainootera.net

 

運河を背に、右手側前方にはお寺への出入り口や、

お寺の前には駐車場があります。

 

これらの左脇にはまっすぐ伸びる道があります。

GoogleMapで見ると、ワンドゥーム2という

通りです。

この通りをはさんで両側がお寺の敷地です。

 

そして左手側の敷地内には、

タークシン王の祠、その先に僧房、

聖水の池、学校などが並びます。

運河からは1番遠い学校の前です。

 

その先、道は細くなり、曲がりながら

お寺のアーチがある

ワンドゥーム通りにでます。

 

 

祠のこわい伝説とは

 

この祠は、タイで最初にできた、

タークシン王に参拝するための祠です。

 

タークシン王の最期は、ウィチャイプラシット

要塞の近くで処刑されたそうです。

ウィチャイプラシット要塞は、GoogleMapで

見てもこの祠から徒歩圏の

1kmくらいの距離にあります。

 

要塞は、現在は海軍の基地内にあります。

チャオプラヤー川のボートの上から撮りました)

 

(オープンの時に基地内で撮りました)

 

伝説によれば、処刑後、中国の僧侶が葬列を率いて

このワット・ホンラッタナラームを

通り過ぎた時、処刑後の血のトレイを

持っていたある一人が振り向くと、

頭のない腕を組んだタークシン王が

立っていたというのです。

 

そこで後に、王の血の入った土で

像を作り、木の祠を建てて、そこにおさめた

そうです。

その祠があった場所は、現在の祠のある

近くの菩提樹のあたりだそうです。

この菩提樹でしょうか…

木の陰の奥に現在の祠がみえます。

 

菩提樹の近くに立って、現在の祠を

撮りました。

 

 

祠を見上げる

 

初めに作られた木の祠は荒廃し、

現在の祠は信仰する人々や海軍の人々に

よって建てられたもので、1984年に

儀式をして開かれたものです。

 

祠は階段の上にあります。

 

祠の手前、左手側には

サーン・プラプームがあります。

 

近づいて、階段を上がって行きます。

 

階段を上がった正面です。

 

ほんの少し角度を変えると、二重に

連なった切妻スタイルの屋根であることが

わかります。

 

 

タークシン王に参拝する

 

入って中の様子です。

 

等身大のタークシン王の像が

祀られています。

 

角度を変えて撮りました。

 

像の後ろの壁にはガルーダが見えます。

 

また別のある時に参拝したら、下にも

ガルーダ像がありました。

 

参拝を終えたら、階段を降ります。

 

*雨の後などは、滑らないように

 特にご注意ください。

 

もと祠があった菩提樹の近くから

もう1度祠を眺めて、今回の

参拝は終了です。

 

 

<サーン・ソムデットプラジャウクルントンブリー マハラート>

 

タイ語名称 ศาล สมเด็จพระเจ้ากรุงธนบุรี มหาราช 

 

所在地  111 Itsaraphap Rd, Wat Arun,

                  Bangkok Yai, Bangkok 10600

 

 

今回の記事は

Silpa-mag.comのサイト

などを参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

Luna(流転那)