タイと私と仏教と ~タイのお寺・神社・博物館から~

タイのお寺を通して広くタイ人の信仰を研究中

〖御座船に魅せられて④〗御座船パレードにみるタイ海軍のすばらしさ!

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チャオプラヤー川に浮かぶ御座船

 

サワディーカ。@yayoiです。

 

この記事は2020年1月21日にメインブログ

『タイのお寺に魅せられて』にて公開した記事を

編集しこちらに転記しました。

 

 

御座船パレードは当初は2019年の10月24日の

木曜日に予定されていましたが、延期になり

最終的には2019年の12月12日の木曜日に

決行されました。

 

私は本番のパレードをどうしても見たくて、

また、できれば指定席などに座ってゆったりと

見たかったのであらかじめチケットを

買っていました。

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そして本番までは何度も練習があったのですが、

練習は一度ドレスリハーサルを見に来ました。

この最終のドレスリハーサルは10月21日月曜日

というので、夕方、一人でチャオプラヤー川の

チャーン船着場に行って見ました。

 

見に行った翌日にいきなり延期をきいて、

びっくりするとともに

中止になるかもしれない…

ドレスリハーサルだけでも見ておいて

よかったと安心したのを覚えています。

 

 

 

 

チャーン船着場から見る御座船パレードのリハーサル!

 

   

御座船パレード本番はチケットを買っていたのですが

私が買ったチケットは2階の1番前。

ということで1階、つまり川と同じ高さからも

見てみたいというのがリハーサルに行った

理由でもあります。

 

10月21日の夕方のチャーン船着場の様子です。

私が到着した4時ちょっと前はもうすでに

たくさんの人が待っていました。

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まずは小さな船で川のお掃除。

それから巡視船が来て人が各の持ち場に

つくようです。

これから1時間は直立…大変ですね。

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4時を15分くらい過ぎたころ…

遠くから歌が聞こえてきました。

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まずは護衛船から。

パレードが近寄ってくるのが感じられます。

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ゆっくりと、でもどんどん来ます。

先導船เรือทองบ้าบี่น (Thong Ba Bin Barge)

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直立は大変だけどパレードの全てが最もよく見渡せる

いわば特等席。

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御座船の1隻目。

เรือพระที่นั่งอนันตนาตราช

(The Royal Barge Ananta Nakkharat)

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次は、当日は国王がお乗りになる

เรือพระที่นั่งสุพรรณหงส์

(The Royal Barge Suphannahong) が

ワット・ラカンの前を通り過ぎて行きます。

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3隻目の御座船

เรือพระที่นั่งอเนกชาตภุชงต์

(The Royal Barge Anekkachatphuchong)も

ワット・ラカン前を通過。

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御座船の最後を飾るのは

เรือพระที่นั่งนารายณ์ทรงสูบรรณ รัชการที่ ๙

(The Royal Barge Narai Song Suban H.M.RamaⅨ)

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練習を終え、当日を待つだけであろう

隊員の期待をよそに...?

翌日出たニュース。

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練習はまだまだ続くことになりました。

 

 

御座船パレードの当日はこうして行われた!

   

さて、一方パレード当日は延期など

何事もなかったかのようにさらっと行われました。

国民はこのようにいくつかの場所に行けば

パレードが見れるということで、

各船着場などはIDカードのチェック。

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1時過ぎの時点でかなりの人が炎天下のもと、

座って待っていました。水も配れていましたが。

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私と友人はマハラ―ト船着場へ。

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登録を終え、涼しいところでいったん休憩

のち指定席へ。

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パレードの前に日よけがはずされ、

国旗などが配られます。

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まず1時間弱、この儀式に関する講話が流れ…

その後、静粛に国王が船にお乗りになるところが

モニターに映るのをみます。

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リハーサル同様、巡視船がきます。

この時点で1640ころ。

まだまだ西陽が強かったのを覚えています。

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16時42分。

唄が聞こえてきて…ついにこの時がやって来た!

パレードの一隊が近づいてくるのがわかります。

すごい力強いような、淋しげなような唄。

不思議と心にしみてくるものがあり...私の目には涙が。

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手前の赤い服の人達が乗った黒い船が先導船

เรือทองบ้าบี่น (Thong Ba Bin Barge)。

その後続と奥に見える

赤い服の人達が乗った船はそれぞれ船首の部分に

トラをかたどったเรือเสือทยานชล

(Sua Thayan Chon Barge)

เรือเสือคำรณสินธุ์

(Sua Khamron Sin Barge)です。

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船首がニラパットという黒いサルの

เรือกระบี่ราญรอนราพณ์

(Krabi Ran Ron Rap Barge)

対になる船首がハヌマーンの船が右端に

ちょこっと写っていますが遠くて

よく見えなくて残念。

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やっぱり2階の方がパレードの全体像が

見渡せる感じがします。

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御座船を1度に。

เรือพระที่นั่งอนันตนาตราช

(The Royal Barge Ananta Nakkharat)

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เรือพระที่นั่งสุพรรณหงส์

(The Royal Barge Suphannahong)

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今回の記事のカバー写真の一部を拡大しました。

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เรือพระที่นั่งอเนกชาตภุชงต์

(The Royal Barge Anekkachatphuchong)

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เรือพระที่นั่งนารายณ์ทรงสูบรรณ รัชการที่ ๙

(The Royal Barge Narai Song Suban

H.M.RamaⅨ)

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17時06分。川でのパレードが終わりです。

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パレードはまだまだ終わっていなかった!

  

ここで友人と二人、名残り惜しく

チャオプラヤー川を眺めながら、

帰りましょうと席を立つと…

もう残っている人はすでにいませんでした!

ひきが早いね~とちょっと驚く私達。

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通りには黄色い服の人が少しはいるけれど…と。

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進んでいくとマハラ―ト船着場の前の道と

王宮前の交差点に、みんなが座っていました!

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とりあえず私達は地下鉄サナームチャイの駅に

向かおうとするにも人込みでどこをどう

通っていいのかわからず…

人をかきわけ進む警察官の後ろにぴっちりと

くっつき一緒に行けるところまで

行こうとしました。

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どこからいつお出ましになるのかはわかりませんが

これは王様のお出ましに違いありません。

でも御座船パレードでいっぱいいっぱいの私達。

家に帰ろうと、止められるまで進むことにしました。

横目に見ながら…

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でもついに限界で止められました。

前に座っていたタイ人のグループが

まずここに座りなさいと前に詰めて下さり…

その優しさに心温まると同時に

拒否するわけにもいかず、身動きとれずで

結局はご一緒に王様のお出ましを

受けることになりました。

帰りたいのに帰れないような、

ラッキーのような複雑な心境ですが…

この時点で17時44分。

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パレードの様子です。

人形のように足がそろっています。

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この後の国王のお出ましですが、

お写真をお撮りしてもいいものか…

でも皆さん撮っているし、誰も止めに来ないので

私も撮らせていただきました。

ブログの写真には後ろ姿のお写真だけ。

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18時05分。パレードも終わりです。

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海軍基地の中に入れたのでもう一度

チャオプラヤー川の様子を見に行きました。

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まだみんな船の中で座って待機していました。

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遠目にワット・アルンも見えます。

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長い一日でした。

この12月12日は満月の夜でした。

王宮の上の満月をみながら私達も

やっと帰途につくことができたのでした。

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さて、今回の旗には国旗のほかに

王室の紋章の旗2種類のどちらかが

配られていました。

KingRamaⅩの紋章

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今回の儀式のための紋章。儀式の名称とともに

右端に2562年と(2019年の仏歴で表したもの)

年号が入っています。

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ご訪問いただきありがとうございました。

@yayoi