タイと私と仏教と ~タイのお寺・神社・博物館から~

タイのお寺を通して広くタイ人の信仰を研究中

〖タイの「市の柱」〗高僧たちの尽力で建った市の柱とトゥンシームアン公園

サーン・ラックムアン ウボンラーチャタニー

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

以前、ウボンラーチャタニー県の

お寺巡りをしたときに訪れた

ラックムアンは、十分な敷地の中に

建てられていました。

 

市の柱の他にも祠があって、高僧の像が

祀られていました。

 

後に調べてみたら、このラックムアンを

建てたのは、祀られていた高僧たちでした。

 

 

 

 

ラックムアンを外から眺める

 

車が着いたのは、広い駐車場。

道路からラックムアンまで距離があります。

敷地が広々として、贅沢に使えるのは

バンコクとは違います。

 

少しずつ近寄って行きます。

 

建物の横に見える、

KingramaⅨが寄進された

ゴールデンシャワーの木です。

 

こちらの方は、KingramaⅨの王妃が寄進された、

同じくゴールデンシャワーの木です。

どちらも1976年にここを開く儀式が行われた際

現在の国王であるKingramaⅩとともに、

お出ましになった際に寄進されたものです。

 

その2つの木の間に入り口があります。

 

 

ラックムアンの中に入る

 

中の様子を扉のところから撮りました。

 

中に入って扉の上を見ると

蓮の花が描かれています。

 

中に入ると台座にのった

市の柱があります。

 

台座部分です。

 

柱自体はラーチャプルックの木でできていて、

先端は、蓮のつぼみをかたどったデザインに

なっています。

 

参拝を終え、別の扉から出ると、

目の前にはかつて県庁として使われていた

建物で、現在はウボンラーチャタニー

国立博物館となっている建物に

出入りする門があります。

 

 

東北部のメインの都市に「市の柱」がない!

 

この市の柱がどのようにして建てられたのかを

探ってみると、警察少尉の地位にあった

ウィチアン・シマントラ氏が

当時、ワット・プラシーマハータートの

ご住職であったウボンラーチャタニー県出身の

有名な高僧にお会いした際、

「ウボンラーチャータニー県は

 ラーチャタニーという都を表わす

 言葉がついている大きな県にも関わらず、

 市の柱がない」と、お話され

県のために柱を建てることを決めました。

 

そこで、町役場(現在は

ウボンラーチャタニー国立博物館)の

北に市の柱を建てることになりました。

1972年8月のことです。

 

完成して、1976年の1月16日には、

ここで当時の国王(KingramaⅨ)夫妻と

王子(現在の国王)が

お出ましになり、儀式が行われました。

 

それから現在に至るまで、

毎年陰暦の7月の上限の月の日に

祭祀が行われているそうです。

 

 

敷地内にある2つの祠

 

市の柱の建物からでて、正面には

国立博物館がありますが、右手側に

白い祠があるのが見えます。

 

こちらがワット・プラシーマハータートの

ご住職であった高僧の像です。

 

そして左手側にもう1つ白い祠があります。

 

こちらにもこのラックムアンを建てる時に

ご尽力された高僧の像が祀られています。

 

建物は1度修復され、現在では、

他の県でも見かけるような、

四面体で四方に切妻がある

チャトラムックという

建築スタイルの建物になっています。

 

 

トゥンシームアン公園

 

この市の柱と通りをはさんで

大きな公園があります。

 

公園は堀に囲まれています。

 

上の小さな橋を渡ると公園は

かなり広い敷地であることがわかります。

奥にトゥンシームアンが見えます。

 

トゥンシームアンはロウソクのレプリカで、

1999年にKingramaⅨの72歳のお誕生日を

お祝いして作られたものだそうです。

 

ジャンク船をかたどったものが土台で、

船の長さは16m。

 

高さは22m。

 

船首にはヒンドゥー教ヴィシュヌ神

乗り物であるガルーダがあしらわれています。

 

そのすぐ後ろには7つの頭をもつ

ナーガ(ヘビの神様)。

ガルーダがつかんでいます。

 

船の周りには人がおぼれかけていたり、

食べられていたりします。

これは、KingramaⅨが翻訳し書かれた

「プラ・マハーチャノック」のお話から

ブッダの前世の物語で、海の中をこわれた

船で7日間漂ったが、海の女神に助けられ

たどり着いたという話から、精進すれば何事も

成功し得ることができるという話が

こめられているそうです。

 

後方から撮りました。

 

この公園にはウボンラーチャタニー県を

最初に作ったジャウ・カムポンの像も

あります。

 

横からも撮りました。

 

大きなサーラーもありました。

 

 

<サーン・ラックムアン ウボンラーチャタニー>

 

名称 サーン・ラックムアン ウボンラーチャタニー

   (ศาลหลักเมึอง จังหวัดอุบลราชธานี)

 

所在地 ถนน ศรีณรงค์ อำเภอเมืองอุบลราชธานี

    อุบลราชธานี 34000

    Srinarong,

    Mueang Ubon Ratchathani District,

    Ubon Ratchathani 34000 

    

 

ウボンラーチャタニー県の

お寺や建物など、過去に

私が書いた記事へのリンクです。

 

ワット・プラタートノーンブア(前編)

ワット・プラタートノーンブア(後編)

ウボンラーチャタニー国立博物館

Khampun Museum Café

(下記ボックスの外にあるnote.comをクリック下さい)

note.com

 

この記事は、

esaninformation@ubon

guideubon.com

Tourisum Authority of Thailandの

サイトを参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi