タイと私と仏教と ~タイのお寺・神社・博物館から~

タイのお寺を通して広くタイ人の信仰を研究中

〖タイの市の柱〗アユタヤーの島の中心にある市の柱

サーン・ラックムアン アユタヤー

 

サワディーカー。

Luna(流転那)です。

 

タイの各県にある「市の柱」を

参拝するシリーズ、今回は

バンコクからもアクセスしやすい

アユタヤーにある「市の柱」です。

 

 

 

 

市の柱が建てられている場所

 

アユタヤーはタイのナショナルヒストリーに

よれば、スコータイに次ぐ第2の王朝であると

されています。

 

実際には、スコータイ王朝を継承すると

いうよりは併合し、勢力を拡大し、

ラーマティボディⅠことウートーン王が

1351年にこの地に都を置いたのが

アユタヤー朝の始まりと言われています。

 

国の守護神を木柱で象徴する

ラックムアンは、アユタヤーでは

この時代にサーン・プラカーンという

バラモンによるヒンドゥー寺院と

タレーンゲーンの交差点の近くに

設立されたようです。

 

しかし破壊され失われ、

アユタヤー朝の後のトンブリー時代に

同じように設置されることは

なかったそうです。

 

その設置された場所は、

現在ではどの辺りなのか

ネット上ではGoogleMapのみならず、

タレーンゲーン交差点の

表示を示すものが見当たりません。

 

ただ、古い地図とGoogleMapの

位置関係で見比べてみると、

この交差点で間違いないと

思います。

 

サーン・プラカーンという

バラモンによるヒンドゥー寺院は

市の柱の横にあります。

 

現在は遺跡の様に跡が

残っているだけです。

市の柱の建物の方から撮りました。

 

 

市の柱を眺める

 

今回参拝した市の柱はとても新しく

見えるのですが、

1982年に建てられたものであることが

わかりました。

 

建物はチャトラムック型(四角錘)で

四方に出入口があります。

 

屋根の上にはプラーンという

クメールの影響を受けた

トウモロコシ型の仏塔をのせている

モンドップスタイル。

仏塔の先端にはシヴァ神の武器である

三又鉾が施されています。

 

 

市の柱を参拝する

 

建物の中に入って行きます。

 

建物内部の天井の様子です。

 

ガラスの扉を開けると

チャイヤプルックの木で作られた

市の柱が祀ってありますが、

かなり狭い空間です。

 

柱の上部は7層のハスの花の形が

施されています。

 

この柱は、根元は下の階にあります。

 

柱は1階から上層階へと貫通しています。

(上の写真が上層、下の写真が下層)

 

下層階には、もう1つ柱がありました。

 

小さな柱と上層階に伸びる柱です。

 

柱の参拝を終えたら外にでて、

もう1度建物を眺めます。

 

 

<サーン・ラックムアン>

 

タイ語名称 サーン・ラックムアン

       ศาลหลักเมือง

 

所在地  Pratu Chai Sub-district,

     Phra Nakhon Si Ayutthaya District,

     Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 Thailand

 

今回の記事は

Silpa-mag.comやAyuttaya.go.th

及びTrue IDなどのサイトを

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

Luna(流転那)