タイと私と仏教と ~タイのお寺・神社・博物館から~

タイのお寺を通して広くタイ人の信仰を研究中

〖タイの「市の柱」〗サーイトーン夫人の犠牲の上に建つ「市の柱」

サーン・ラックムアン パンガー

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

以前、パンガー県に旅行したとき、

1日県内のお寺巡りをしました。

 

基本、我が家の旅行は、

観光よりもサーフィンがほとんど。

あとは海の前でただ何もしない

というのがパターンですが、

滞在が長い時は車をチャーターして

私だけお寺巡りをすることもあります。

 

そんなパンガー県でのお寺巡りの

最初に訪れたのが、ラックムアンこと

“市の柱”でした。

 

 

 

 

ラックムアンへの入り口

 

ホテルから車で出発し、1時間ちょっと

ほとんど1本道のように走って行き、

あるところで車がゆっくりと

右折しました。

 

その先に遠目に見える

お菓子の家のような外見。

 

パンガー県のラックムアンです。

 

 

ピンク色の外見を眺める

 

サーモンピンクの外壁。

まずはかわいい外観を眺めます。

 

ほかの角度からも撮りました。

 

建物の土台部分は16m四方で、

先端までの高さは17.99m。

四方は東西南北を向くように

建てられています。

 

 

サーン・ラックムアンの中へ

 

ラックムアンの入り口です。

 

中に祀られているこの柱が

パンガー県の市の柱です。

 

角度を変えて撮りました。

 

このラックムアンがいつの時代に建て

られたものかはわからないそうですが、

もとは100年以上前に建てられ、その後

1984年、1993年、2001年の3回、

修復されました。

 

 

ラックムアンを建てるために

 

今回の記事を書くのに、この

ラックムアンについて調べたところ、

悲しい伝説があることがわかりました。

 

言い伝えでは、このラックムアンを

建てるのに人の犠牲をたてたようなのです。

下の写真の右下に囲われた白い部分が

見えます。

 

近くに行って撮りました。

 

ここがその伝説に関係するところです。

その伝説とは。。。

 

このラックムアンを建てる時に、

鐘を打ちながら行列をし、犠牲となる

妊婦や四ツ目四つ耳を持つ人を

探しに行ったそうです。

 

返事をしたものをその犠牲とするとしていた

行列が、サーイトーン夫人の家の前に

着きました。

 

夫が外出していたところ、妊娠3か月の

サーイトーン夫人は呼び声に、

夫が帰ってきたものと思い、

返事をしてしまったのです。

 

そして、犠牲になったそうです。

 

昔の信仰とはいえ、悲しいお話です。

サーイトーン夫人は、今では

メーラックムアン(市の柱の母、女神)

としてここに祀られています。

 

たくさんのドレスがお供えされています。

 

現在のかわいい外見からは

想像もつかない

このラックムアンの建設には

この様な言い伝えがありました。

 

パンガー県のラックムアンの

参拝はこれで終わりです。

 

 

<サーン・ラックムアン パンガー>

 

正式名称 ศาลหลักเมืองพังงา

                   เจ้าแม่สายทอง

                  サーン・ラックムアン 

                   ジャウメーサーイトーン

 

所在地       ตำบล ถ้ำน้ำผุด อำเภอเมืองพังงา

                  พังงา 82000

                  Tham Nam Phut,

                  Mueang Phang-nga District,

                  Phang-nga 82000

 

 

今回の記事は、

サーン・ラックムアン内の案内や

77kaoded.comのサイトを参考に

書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi