タイと私と仏教と ~タイのお寺・神社・博物館から~

タイのお寺を通して広くタイ人の信仰を研究中

〖タイの「市の柱」〗 本来の”市の柱”ではないが市の柱として存在する神社

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サーン・ジャオポーラックムアン チョンブリー 

  

サワディーカー。

@yayoiです。

  

以前、バンコクのサーン・ラックムアンに

ついて記事を書いたときに、国の守護神を柱で

表したと書きましたが、タイでは国だけでなく

各県にもそのような柱や神社を建てる風習があり、

それらはラックムアン(หลักเมือง)または

サオラックムアン(เสาหลักเมือง)と呼ばれて

います。

ラックは柱、主となるものの意味で、

サオとは柱です。

 

 

  

 

本来の”市の柱”ではない理由

 

今回のラックムアンは、ビーチや観光で有名な

バンコクから車で2時間くらいのパタヤなどが

あるチョンブリー県のものです。

ここのラックムアンに祀られているのは

” 柱 ” ではありません。

しかし、サーン・ジャオポーラックムアン

と呼ばれています。

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本来、吉祥のために建てる“市の柱”は

王都や県の主要都市に建てるものですが、

チョンブリーはもとは第4の都市だったため、

柱はなかったそうです。

 

しかし、ここは海に近いいわゆる漁業の都市なので、

神社はいろいろあって、チョンブリー県と

なってからは、市庁舎の近くにラックムアンを

建てる計画もありましたが、最終的に

この神社がチョンブリー県の ” 市の柱 ”に

なったようです。

修復され、年ごとのしきたりを行ったり

しているとのことです。

 

この神社自体の創建は、アユタヤの最後

あたりか、この近くにある

ワット・ヤイインターラーム(วัดใหญ่อินทาราม)

の創建と近い時期だと推測されています。

 

 

2階に上がって参拝する

 

ちょっと幅のある階段を2階にあがります。

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上がると、階段の横には外に向かって

お線香をそなえる場所があります。

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上がったところから見るラックムアンの

中の様子です。

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近寄って撮りました。

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ここには柱の代わりに

7つの神々が祀られています。

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左から、観音様

ポー・ルワンコン

ポー・スアムアン(水を司る神)

ポー・カウヤイ

ポー・ソンムアン(国を保護する神)

プラ・ナーンルワロム

ジャオメー・サームムック

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プラ・ナーンルワロムを祀ったお寺については

こちらをご覧ください。

www.yayoi-thainootera.net

 

天井部分です。虎がみえます。

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今回の参拝はこれで終わりです。

 

ラックムアンのすぐ隣には大きな菩提樹

あり、そこには古い祠もあります。

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菩提樹の横からラックムアンの方を見て

撮りました。

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<サーン・ジャオポーラックムアン>

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正式名称 ศาลเจ้าพ่อหลักเมือง

 

所在地    ตำบล บางปลาสร้อย

       อำเภอเมืองชลบุรี ชลบุรี 20000

 

     Bang Pla Soi, Chon Buri District,

     Chon Buri 20000 

 

 

今回の記事は、This is Chonburi FBのページを参考にして書きました。

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